多くのご参加をお待ちしております。
日時: 2022年3月26日(土)14:00~ (オンライン形式)
※ Zoomを使用します。対応するブラウザはChrome、
※ タイトルは変更される可能性があります。
第18回研究会を下記の通り開催いたします。
新型コロナウイルス感染拡大を鑑みオンライン形式で開催します。
第17回研究会を下記の通り開催いたします。
ふるってご参加ください。
日時: 2021年6月19日(土)14:00~ (オンライン形式)
※参加される方はお申込みフォームよりお申し込みください(6月16日締め切り)。
※Zoomを使用します。対応するブラウザはChrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edge、Apple Safariです。当日、ミーティング情報をお申込み時にいただいたメールアドレスにお送りします。
報告1:伊藤純(川村学園女子大学)
「「伝承者」と言われて・・・―芸能研究におけるオートエスノグラフィ分析」
発表者は毎年8⽉に故郷の神社のお祭りで獅⼦舞を奉納し続けている。かれこれ20年になるかと思う。そのためか、しばしば「獅⼦舞の伝承者」として紹介されることがある。こうした「伝承者」というラベルを貼られるたびに、その状況を受け⼊れながらも、「伝承者」という⾔葉に違和感を覚え、時には地元の仲間に対する後ろめたさを感じていた。発表者がすすんで「伝承者」と名乗ることはほとんどない。
俵⽊悟は「「伝承者」とか「担い⼿」というような⾔葉を、ある⺠俗芸能を担う複数の、様々な⽴場の⼈々を⼗把⼀からげにして、違和感を感じることもなく使い続けてきたという点で、⺠俗芸能研究の右に出るものはないのではないか。」とこの⾔葉に疑問を呈している[俵⽊2009]。その指摘より10余年経った現在もさして状況は変わらない。むしろ、東⽇本⼤震災やコロナ禍としばしばセットで取り上げられる「⺠俗芸能の危機」とあいまって「伝承者」という⾔葉の存在がますます⼤きくなっている。
そこで本発表では⺠俗芸能に関わる⼈々を「伝承者」と⾔い表すことによって「顕在化されるもの/潜在化されるもの」について考察する。そのために「伝承者」と⾔われ続けて久しい発表者じしんのこれまでの経験を社会的⽂脈に置き直し、分析する。こうした⽅法はオートエスノグラフィという⽅法にあたるが、本発表では「調査者が⾃分⾃⾝を研究対象とし、⾃分の主観的な経験を表現しながら、それを⾃⼰再帰的に考察する⼿法」として捉えておく[井本2013]。実演者が少なくない芸能研究において、⾃⼰の経験を考察の対象とすることの意義も同時に⽰したい。
※参考文献
井本由紀2013「オートエスノグラフィー」『現代エスノグラフィー―新しいフィールドワークの理論と実践』新曜社
俵木悟2009「民俗芸能の「現在」から何を学ぶか」『現代民俗学研究』1
報告2:鈴木昂太(東京文化財研究所 研究補佐員)
「 芸態研究の可能性―岩手県北上市和賀大乗神楽の事例に基づいて―」
芸能文化研究会第14回研究会では、久保田裕道氏が「芸態研究のススメ」と題した発表をされた。芸態の分析方法をさまざまな実例を挙げて説明された久保田氏の問題提起は、今後の民俗芸能研究の在り方を考えるうえでも重要なものである。そこで今回の発表では、筆者なりの芸態研究の方法(可能性)を提示することを目的としたい。
芸態研究においては、「芸態」という言葉の定義を確認するとともに、以下の二つの問題が考えられる必要がある。
一つ目は、演ぜられている芸能を、どのように把握(理解)し、芸態として取り出すかという認識論的な課題である。一つの芸能は、舞(身体表現)や奏楽などさまざまな要素から成り立っている。そのうちの何を、どの視点から把握すれば、芸能を理解したことになるのだろうか。
二つ目は、把握した芸態(データ)を、どの視点から分析し、論として広げていくかという問題である。筆者は、ある一つの芸能の芸態を理解した後には、他の芸能との比較や論者それぞれの観点から考察を行うなどして、より多くの研究者の関心を集めるかたちで芸態(データ)を提示しなければならないと考えている。こうした「翻訳」の作業は、芸態研究を実りあるものとするためには必須である。ただの芸態分析に留まらず、芸態のあり方から立ち上げた論を広げる分析方法には、どのような視点があるのだろうか。
以上の課題を、岩手県北上市煤孫地区に伝承される和賀大乗神楽の事例に基づいて検討していきたい。その際には、神楽の伝承者が自身の舞を説明する際に語る「手次」という概念に注目して論じていく。
新型コロナウイルス感染拡大を鑑みオンライン形式で開催します。
多くのご参加をお待ちしております。
日時: 2021年3月20日(土)14:00~ (オンライン形式)
報告1: 荒木真歩 ( 神戸大学大学院 )
薩摩硫黄島の民俗芸能の現在ー三島村の民俗・人類学的研究史をふまえてー
硫黄島とは、鹿児島県鹿児島郡三島村に属する離島であり、
一方で硫黄島は俊寛伝説があることから歌舞伎役者の故・
報告2:髙久舞(國學院大學兼任講師)
八王子市小泉家を中心とした芸能の系譜とネットワーク
※参加される方はお申込みフォームよりお申し込みください(3月19日締め切り)。
※Zoomを使用します。
第15回研究会を下記の通り開催いたします。新型コロナウイルス感染拡大を鑑みオンライン形式で開催します。多くのご参加をお待ちしております。
日時: 2020年9月19日(土)14:00~ (オンライン形式)
報告1:市東真一(神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員)
「オフリョウ神事の研究ー穂高神社御船祭を中心にー」
本発表では、長野県安曇野市の穂高神社で開催されるオフリョウ(御布令)神事に注目する。そこから、オフリョウと称する行為の意味やその展開を分析し検討を行う。
発表者は2018年より安曇野市教育委員会主催のお船祭調査団に参加し、オフネ祭の調査を行ってきた。穂高神社の御船祭は、毎年9月26~27日に開催される大型の船型の曳きものが登場する祭礼である。この御船祭では、宵祭と本祭の神事終了後に「オフリョウ(御布令)」と称しして、三階菱の旗を先頭に境内を時計回りに3周することが行われている。このオフリョウという行事については、行われるようになった時代、行う目的について長らく明らかにされていなかった。調査団の中でも、このオフリョウの行事について重点的に調査が行われていたが、それらについて明らかすることができなかった。
オフリョウという行事については、穂高神社以外にも安曇野市内で開催される曳きものが登場する祭礼でも行われており、過去に刊行された複数の報告書等で報告されてきた。しかし、それらの報告書などでは、この行事についての意味合いや比較などが十分な検討がなされていなかった。さらに、オフリョウと称される行事については、近隣の松本市内の祭礼でも存在が確認されている。これらのオフリョウの行事についても同様に、報告書に記載されているものの安曇野市内のオフリョウとの比較検討が行われていなかった。
本発表では、以上の課題をもとに穂高神社の御船祭を中心にオフリョウを行う意味とその展開について検討を行う。特に発表では、①オフリョウ旗の存在、②オセンド(御千度石)との関連、③オフリョウと観客との関連について報告する。併せて、松本市内の祭礼で行われているオフリョウとの関連についても報告していく。
報告2:ヤンセ・ヘルガ(日本学術振興会外国人特別研究員・東京文化財研究所)
「ユネスコ無形文化遺産保護条約とジェンダー―日本の記載文化遺産を分析対象として」
文化遺産をジェンダーの視点から眺めてみると、両者が深い関係にあることが見えてくる。まず一つ言えるのは、文化遺産やその保護に関する制度・体系・言説の基礎には、ジェンダーの要素が存在していることである(Smith 2008)。また、ジェンダーによる役割分担、ルール、参加可能性が定められている文化遺産は、ユネスコの文化遺産に関する条約、特に無形文化遺産保護条約のなかに存在している。
このように、ジェンダーは文化遺産の構成要素の一つになっているが、ジェンダーに関する課題は複雑であるため、触れられないことが多い。特に、伝統的な行事の中でのジェンダーに関する課題は、繊細な扱いを受けている。そのため、ジェンダーに関する差別は、グレーゾーンにされ、議論が棚上げにされがちである。さらにShaheedは、ジェンダー差別が、文化・宗教・伝統と結び付けられて守られていると指摘している(Shaheed 2014)。
こうした状況は、無形文化遺産保護条約に関しても、2013年に発行されたユネスコの調査報告において指摘された。議論が避けられてきた理由は、もしこの条約テキストのルールを厳密に守った場合、多くの無形文化遺産は記載できなくなる可能性が高いからだという(UNESCO Internal Oversight Service 2013, paragraph 72)。しかしながら、ジェンダーというトピックは近年徐々に注目されてきており、今後は避けられない課題である。
本発表では、一つの国の代表一覧表に記載されている無形文化遺産を対象とし、推薦や記載に関する公式書類の中にあるジェンダーに関する情報を分析する。グレーゾーンであるため情報が少ない中で、どれだけジェンダーに関する状況が把握できるのかを明らかにしていきたい。
Shaheed, Farida. 2014. Foreword in Gender Equality, Heritage and Creativity. UNESCO.
Smith, Laurajane. 2008. “Heritage, Gender and Identity.” In The Ashgate Research Companion to Heritage and Identity, eds. Brian Graham and Peter Howard. Ashgate.
UNESCO Internal Oversight Service. 2013. “Evaluation of UNESCO’s Standard-Setting Work of the Culture Sector: Part I – 2003 Convention for the Safeguarding of the Intangible Cultural Heritage.” Final report. IOS/EVS/PI/192.
※参加される方はお申込みフォーム(https://forms.gle/qXbG2msShrg6Z8nR8)よりお申し込みください。
※Google Meetsを使用します。対応するブラウザはChrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edge、Apple Safariです。当日、ミーティング情報をお申込み時にいただいたメールアドレスにお送りします。